

耳コピー
子供の頃、音楽は聴くだけで満足だった。カセットに歌謡曲をいっぱい録って毎日飽きずに聴いていた。当時の歌謡曲は歌詞などほとんど覚えている。 中学生になってフォークが好きになり安いギターを買ってもらってギターを始めた。ケメの真似をしてクラシックギターにスチール弦を張った。さっそく教則本も買って取り組んだのだが、何だか冴えない曲ばっかりで萎えてしまった。まあ、AmとE7だけの曲なんてツマラナイ曲に決まってはいるのだが‥‥。 それでもコードを少しづつ覚えて行った。みんながつまづくFコードも、「なんちゃってF」で乗り切った。 そうこうしているうちにたくろうの曲が何となく弾ける様になって来た。もちろん最初は曲集を見てたのだが、そのうち楽譜は要らなくなった。 ギターのいいところは、「カポ」という秘密兵器があるところだ。CかGかで始めれば、あとは何カポかを探れば何とかなるのだ。半年もやってくるとかなり音が拾える様になってくる。いわゆる「耳コピー」というやつだ。最初はコードだけとってジャカジャカ弾いていたのだが、少しづつだがアルペジオも弾ける様になって来た。中2の


オカルト
不思議な事が好きである。UFOやUMAも興味はあるが、今は怪談が楽しい。 心霊ものもいいが時空ものなんかが好きだ。「時空のおっさん」なんかかなり楽しい。お化けは信じてはいるが出て来ては欲しくない。びっくりしたくないからだ。あと「おどろおどろしい」のも嫌である。 4月に新宿で怪談会があり早速予約した。僕の大のお気に入りの人達、中山一朗さんと西浦和也さんの対談なのだ。中山さんと言えば「新耳袋」でお馴染みの怪談蒐集家だ。あの謎の「山の牧場」を発見したのも中山さんだ。西浦和さんは北野誠の「おまえら行くな」などでお馴染みの怪談収集家。「獄の墓」や「迎賓館」などは怖いけどかなり面白い。このお二人の対談なら間違いない。ただ今回の怪談会、深夜の部を予約したので少しビビっている。どうも「呪い系」の話らしいのだ。まあ僕がやられる前に西浦和さんが倒れそうなので何となく安心?してはいるのだが‥‥。 東京はかなり久々だ。本当は今ごろ行って追分団子とお茶とデパ地下の幕の内弁当を持って新宿御苑で花見がしたかったのだが、まあいいか。まず第二宝来家に行って煮込みとコブクロ刺しで一


PIANO弾きの憂鬱
PIANO弾きは常に人の所有物を弾いている。MY PIANOなんぞ持ち運べる地位の人はほとんどいない。ホロビッツくらいか。もっと言えば、PIANOなんぞ元々無い現場さえある。 例えばPIANOがあったにしても、使い物にならない場合が多い。調律がしてなかったり、壊れていたりである。よしんば壊れて無くても、全く鳴らなかったり、こもってたり、鍵盤の反応が悪かったり‥‥。 昔々17才の頃、初めて銀座のトラ(エキストラ)に行った時は、真ん中のドとそのちょっと上のソの音が出なかった。何でっ???と中を覗いて見た。当たり前だ、弦が無いのである。銀座4丁目の超高級クラブなのに‥‥。オマケにPIANOが掘りごたつ風になっていてペダルも無かった。(T ^ T)。こんな事は日常茶飯事だった。 また何処か笹塚だったかのライブハウスに出た時は、弦はあるものの鍵盤が固まっていて、弾いた鍵盤を全ていちいち元に戻さないと次の打鍵が出来ない代物だった。それでも頑張って1時間半弾き終えたら店主がやって来て「いやあ、ありがとう!20年ぶりにPIANOの音を聴いたよ。」とか言われた。嬉


収集癖
子供の頃は小遣いも少ないので、カセットなど何度も上から録音して切れるまで使っていた。歌番組が大好きだったので、マイクを構えてテレビの前に陣取っていた。ラジオなんかもテープをちゃんと用意して、いいのがかかったらすぐ録音したものだ。最近驚いた事は中学の頃録音したテープが今でも聴ける事だ。 東京に出てすぐの頃、ビデオデッキはかなり高かった。それでやっと29歳の頃、中古品を手に入れた。やっぱりテープは高かったので上から何ども録画したものだ。もちろん3倍速でだ。その頃は懐メロ番組や寅さん、まるこや黒澤監督作品などを録っていた。音楽物の市販のビデオは、当時何万円もしたので手が出なかった。なのでテレビなどでスティービーやアッコちゃんのLive中継などがあれば予約録画していた。 その後DVDなどと言う優れものが出て来て、場所も取らないし綺麗だしで、やたらと録画し出した。もうありとあらゆる番組を録りまくった。そしたら今度はBlu-rayの登場だ。何と一枚で何十時間も録れる。 もうこの辺からおかしくなって来た。レコーダーもチューナーが3つも入っていて同時に録れるので


大瀧さん
昔、フォーク小僧だった頃、西岡恭蔵さんを知った。「街ゆき村行き」を毎日聴きまくっていた。大好きだった。細野さんもこれで知った。そしてそれからこのアルバムに出会った。もちろん最初は象さん(恭蔵さん)目当てで買った。はっぴいえんどは名前しか知らなかった。 それで聴いてみたら完全にやられてしまった。はっぴいえんどにではなく大瀧さんの「空とぶ・うららか・サイダー」にやられたのだ。何回聴いても飽きない。今だに飽きるどころか気持ちいい。それからはラジオで大瀧さんの曲をたくさん聴いた。お金がないので、もっぱらエアチェックしてカセットに録っていた。そうこうしているうちに布谷文夫さんも知った。「ナイヤガラ音頭」である。また、曲中いたるところでいろいろ聞こえる奇声?が布谷さんだった。アミーゴ!アミーゴ!大瀧さんの初期の作品には欠かせない人だ。大瀧ファンは大抵「A LONG VACATION」が好きなのだが、僕はやっぱり初期の大瀧さんが大好きだ。「NAIAGARA MOON」「NAIAGARA CALENDAR」「LET`S ONDO AGAIN」‥‥言うことなしであ