

たくろう
小学生の頃は 歌謡曲小僧だった。 2,3本持っていたカセットに 毎週TVの歌番組を録音して 聴きまくっていた。 当時好きだった曲は “白い蝶のサンバ” “天使の誘惑” “風” ”花嫁” “17才” “夜明けのスキャット” “走れ!コウタロー” “ある日突然” “忘れた朝”‥‥etc POP系とフォーク系 それからお笑い系だ。 中学生になって 完全にフォーク野郎、 とりわけ“よしだたくろう”派 になった。 ラジオ番組 バイタリス“フォークビレッジ”を 毎日聴いていた。 クラシックギターを売り飛ばし Ariaのフォークギターを手に入れた。 毎日弾きまくり コピーしまくった。 “たくろう”なら何でも弾けた。 そして“たくろう”の あのセンスにどっぷり浸かっていった。 今考えれば“たくろう”は サブドミナントマイナーの 使い方がすこぶるうまかった。 “せんこう花火” “ガラスの言葉” ‥‥etc 大瀧さんもそういうとこがある。 2人とも洋楽派に見えるが 実は歌謡曲も大好きだ。 “たくろう”が活動を終えるらしい。 本当にお疲れ様でした。 あなたの数々の楽曲


スタジオミュージシャン
もともと、目が あまり見えないので 楽譜は苦手だ。 と言うか虫眼鏡が無いと見えない。 それでも若い頃は 強気で仕事を取っていた。 妹尾さんじゃないけど 読めたフリして 適当に作って弾いていた。 もちろんコードは読めるので コードには滅法強い。 多くはないが スタジオの仕事もやってきた。 もちろん初見だらけ。 劇伴や映画の場合 20曲前後をいっぺんに録音する。 次から次へと どんどん録音が続く。 作曲家やプロデューサーが 全体を聞いていて 問題がなければOKが出る。 その時、実はミスしてても 何も言われなければ 自分からは申告しない。 なんせ時間がないし まだまだいっぱい 曲が残ってるので OKが出たのならいいのであ〜る。 もし自分の作品なら 絶対妥協はしないんだけどね。 ところでギャラの話。 事務所にも入ってないし ほとんど紹介で仕事してたから いくら貰えるかは 行ってみないとわからなかった。 有名なミュージシャンなら うん万円貰えるところが 何千円ってこともある。 一番きつかった仕事は 録音が深夜の3時に終わって さてギャラは?とか思ってたら


マツケンの譜面
いろんな歌手の 伴奏をしてきた。 有名な歌手の コンサートなら 綺麗な譜面がくる。 と言っても、 そこそこな場合もあるが。 写譜屋さんが書く譜面は とても綺麗で読みやすい。 ただアレンジャーが忙しすぎて 写譜屋に出せず 自分で書いたりすると かなり読みにくく 小汚い譜面がくる。 困るのは、汚いどころか 間違ってる譜面が 渡される場合だ。 そこらのJAZZ Barとか Live houseとかに多い。 金をかけず 適当な誰かに 頼んだのだろう。 なので、弾きながら 添削して間違い探しをして 正しく直して弾く。 なので 理論がわからない人など、 そのまま弾いてしまう。
クラシック系の人達は 初見が強くても困り者だ。 人生で1番綺麗な譜面を 渡してくれたのは、 写譜屋以外なら “マルガリータ”さんだ。 とにかく綺麗で 読みやすい。 コレで間違えたら 完全にコッチが悪い。 初見の弱い僕でも スラスラ弾けたりした。 特徴は、音符とハタが 離れて書いてある事。 そして写譜ペンで 超丁寧に書いてある事。 かなり影響を受けた。 なのでそこらの人よりは 数倍綺麗に