

コードとスケールの蜜月な関係(6)ドミナントその4
ここまでで出てきたスケールは イオニアン(=メジャースケール) ドリアン リディアン ドミナントに特化した ミクソリディアン リディアン♭7 オルタードドミナント であった。 さて、まだまだスケールは続くのだが、 ここで考え方をおさらいしよう。 G7を例にして見ると、 コードトーンは ソ シ レ ファ Root 3rd 5th ♭7th そんでオルタードみたいに 5thが無い時もある。 言い換えれば Rootとトライトーンだけ。 使えるテンションは6つ。 ♭9th 9th ♯9th ♯11th ♭13th 13th ラ♭ ラ ラ♯ ド♯ ミ♭ ミ 言い換えれば 11th以外のテンションはすべて使えるのだ。 なのでコレらを順列組み合わせしていくのだが、 面白いのは、AvoidNoteである11thが 入っているスケールもある!と言う事。 AvoidNoteは「伸ばせない音」なのだが、 そのスケールの特徴を表す音でもあり 「特性音」という側面も持っているのだ。 なので、イオニアンや ミクソリディアンには AvoidNoteが入っている


コードとスケールの蜜月な関係(5)ドミナントその3
誰も望んでないJAZZ理論だけど やっぱり書きたいから書くよ。 ドミナントの性格、 それは響きが不安定だ!と言う事。 それを司る大事な音が トライトーンの3rdと♭7thだ。 こいつらが安定した響きに解決したがるのだ。 この、トライトーンが解決することを ドミナントモーションと言う。 んで、前に言った様に ドミナントモーションによって Keyが確立するのだ。 と言うことは、 それと同じトライトーンを持ってれば 同じ役割が出来ると言う事。 そんなものあるの??? 実はあるのだ! G7のトライトーンはシとファ D♭7のトライトーンはファとド♭(=シ) 3rdと♭7thはと考えると反対だけど どっちにしても減5度の不安定な音程なのだ。 同じなのだ。 この、「トライトーンが同じ」と言う関係を ドミナントの代理コードと言う。 代わりが出来ると言う事。 Dm7 G7 CM7 いわゆるツーファイブワン これのG7をD♭7に入れ替えて Dm7 D♭7 CM7 としても なんら機能的には変わらないのだ。 バイキンマンの代わりに 従兄弟の雑菌マン?が来ても 同じ役割


コードとスケールの蜜月な関係(4)ドミナントその2
誰も喜ばないJAZZ理論だけど 今回も書きたいから書く事にするよ。 ドミナントは不安定、 だから音楽が楽しくなる。 犯人が悪い奴で癖があるほど ものがたりはおもしろくなり 刑事の活躍が目立って カッコよく見えるのだ。 なので、言い換えれば ドミナントのおかげで トニックがより安定して聞こえ Keyがはっきりするのだ。 これを「Keyの確立」と言う。 G7のおかげでkey Cが はっきりするのだ。 確立するのだ。 バイキンマンのお陰で アンパンマンの存在意義が確立する。 バイキンマンが出て来ず ドキンちゃんだけだと、 ちと物足りないし アンパンマンだけでは 何も起こらない。 んで、そのドミナントの 不安定を司っているのが トライトーン、3rdと♭7thだ。 G7で言えばシとファ、 減5度と言う不協和な音程が 不安定なのだ。 さて今回考えるのは オルタードテンションスケール。 オルタードとは「変化した」と言う意味。 なので変化したテンションが 含まれるスケールと言う事。 まずG7の根音Rootはソ、 ドミナントの大事な音である トライトーンはシとファ


コードとスケールの蜜月な関係(3)ドミナントその1
毎回、頼まれもしないのに 一方的に書いているJAZZ理論だけど 書きたいから続ける事にするよ。 ここまでで イオニアン、リディアン、ドリアン Ⅰ M7,6、 Ⅳ M7,6、 Ⅱ m7 各コードでのスケールがわかった。 この3種類のスケールは トニックとサブドミナントで使う。 そんで今日はドミナントに使う スケールを考えていこうと思う。 G7は ソ シ レ ファ Root 3rd 5th ♭7th(セブンス) そんで一番大事な音が シとファ、3rdと♭7thの トライトーンだ。 この2つの音の音程が 減5度となり非常に不安定なので ドミナントの性格を受け持っているのだ。 音楽の中で、トニックが安定 ドラマで言えば刑事役、 ドミナントは不安定 ドラマで言えば犯人、 サブドミナントはちょっと不安定 ドラマで言えば犯人の女、 と言う図式になる。 アンパンマンがトニック バイキンマンがドミナント ドキンちゃんがサブドミナント。 音楽も小説も 山あり谷あり 真っ直ぐな道、曲がりくねった道 たまにはトンネル‥ なんてのが楽しいのだ。 んでこう言


コードとスケールの蜜月な関係(2)ドリアン
誰が喜ぶのかまったくわからないけど 自分が書きたいから書く事にするよ。 今回は2回目、ドリアンを解説。 有名な曲はと言えば、 ツェッペリンの「ノークオーター」 コルトレーンの「インプレッション」。 あとは、いわゆる Ⅱm7 Ⅴ7 (ツーファイブ)の Ⅱm7の箇所で使う。 例えばDm7ならDドリアン レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ Root 9th ♭3rd 11th 5th 13th ♭7th Root。 Dm7 のコードトーンは レ ファ ラ ド、そこに 9th のミ、11th のソ、13th のシ を加えればDドリアンが完成。 実は1990年頃まで ドリアンのAvoid Note であった 13th のシの音は、Avoid では無くなったらしい。 今、読んでるバークリー系の本に書いてある。 理論は進化するのだ!! 言い換えれば、 人々の不協和音に対する免疫が緩むのだ。 余談だがsus4のサウンドの上部に 3rd が鳴ってるのも良くなったらしい。 これもバークリー系の本に載っていた。 確かに、よく聴くサウン


コードとスケールの蜜月な関係(1)リディアン
みんながムズイと言う スケールについて コードから解説するシリーズ。 その1。 きっと目から鱗のはず。 では、わかりやすくCで説明。 Cのコードトーンはドミソ。 そこに6thのラとM7thのシをたす。 それから9thのレもたす。 そうするとドレミソラシド とスケールっぽいものができる。 まぁここにファを足せば メジャースケールなのだが、 ここで理論的に言うと ファは11thなのでCでは伸ばせない音 Avoid Note となる。 なので本当は入れたくないんだけど、 ただ、ファは大事なサブドミナントの音なので 入れる事になる。 これでCメジャースケールができた。 別名Cイオニアン(モード)。教会旋法。 厳密に言えばファはAvoidだが‥。 そんでJAZZではAd-libする時 Avoidを嫌う傾向があるので 11thを半音上げて♯11thにする事が‥。 ここで11thについて少しだけ。 11thはマイナーコードに合う音。 すんごくカッコいいテンションだ。 なのでメジャーコード 要するにmがついてないコードには使えない。 そこで半音上げて♯11thに


コードの魔法
ギターを手にして 初めて出会ったのがコードだ。 いわゆる和音の暗号。 はじめはAmとかEmとか 簡単だけど暗くてつまらない コードばっかだった。 しばらく頑張っていると いろんなコードが出てきた。 それでウソFとかも覚えて そこらの曲はそこそこ弾ける様になった。 が、当時はM7とかdimとか 訳のわからない、コードの横についてる ヘンテコな記号は無視してた。(笑) そうこうしているうちに ユーミンを知る。 すんごくかっこよくて素晴らしいのに コードがまったくわからない。 コピーも全然出来なかった。 (楽譜は買えないので何でもコピーしてた。) まぁ、M7や6やm7やdimを 無視してる人間には解るハズは無いのだが‥。 その後、ピアノを真剣に始めて JAZZなんかにのめり込むと ユーミンや村井邦彦さんや 筒美京平さんや宮川泰さんの 作品の凄さがよぉ〜くわかってきた。 簡単に言えばズバリ! セカンダリードミナントと サブドミナントマイナーの代理なのだ。 要するに部分的な転調のテクニック。 古今東西、名曲には この2つの要素がバッチリ入っている。 何とユ