ピアノ弾きへの道 vol.2
「ピアノ弾きへの道 vol. 2」
高校もそろそろ終わる頃、どうしても音楽がやりたくて
周りの人に相談したら「それなら音大に行くといいよ。」と言われた。
なので音大をめざしたが、もちろん入れる学校など無かった。
本当は中学の頃から行きたかった学校があった。
POPSやJAZZ専門でカッコよくて憧れの学校
「ネム音楽院」だ。
だが、僕が高校を卒業した年に閉鎖になった。(T . T)
それで仕方がないので本屋に行って、
音楽学校案内なるものを買ってきた。
ただ、見ててもなぁ〜んもわからないので
エイャ!!と開いたページの学校に行く事に決めた。
かなり乱暴だがしょうがなかった。
ただそこの学校、なんとなく僕でも入れそうな予感はした。
それで、入試用にソナタを弾け!と言うことだったので
たまたま持っていたソナチネをパラパラとめくって
ソナタと書いてあるベートーベンの曲にした。
すんごく練習した。バンバンに弾ける様にして試験に臨んだ。
それで当日、張り切って弾きだしたら、すかさず試験管から
「ソナチネはソナタではない!!」と言われ、そして
演奏の途中で嘲笑とともに止められてしまったのだ。(T . T)
「これで落ちたなぁ‥。」とか思ってたら
その学校、そんな僕でも入れたのだ。
要するに寄付金を余分に払えばいいのだ。
親には迷惑をかけたものだ。
しかし入っては見たものの〝クラシック専門〝の学校なので
自分の目指す音楽からはほど遠い内容だった。
そしてまたまた悲しい事になんとその学校、
少し前まではJAZZ科があったらしいのだ。(T . T)
それでしょうがないからクラシックを嫌々やっていた。
そしたら寮の武田君がJAZZを習っていると言う。
なんとJAZZ科は無くなったけれど、
まだ少しだけレッスンが続いてるクラスがあると言う。
さっそく学校側に掛け合って
なんとか副科ピアノとして習える様になった。
が、最初に習った先生のプレイが好きになれなかった。
今考えれば〝バドパウエル〝の路線なのだが、
当時の自分にはその良さが理解できなかった。
そんな時、隣の部屋からカッコいいピアノが聞こえてきた。
これこそ自分の求めている音楽だ!と思った。
それでまたまた学校側に先生を変えてくれ!と嘆願したら
「生徒の分際で先生を変えろだと!!」と言われ、相当怒られ、
結局干されて、誰にも習えなくなってしまった。(T . T)
と言うわけで、すごくやる気のある18歳のshing118少年は
打ちひしがれて非行に走る、、、のではなく
独学でJAZZを勉強しだしたのである。
ところでEL&Pを目指してるのに、何故JAZZなのかと言うと
ミュージックライフのエマーソンのインタビューで
「僕になりたかったらJAZZをやりなさい!」と書いてあったから。
当時の僕は〝JAZZ〝などと言うと11PMの
じいちゃん達がやってるJAZZしか知らず、まったく好きでは無かった。
ただ高校の頃ジャケ買いした秋吉敏子さんの「孤軍」は大好きだった。
特に1曲目のエレジーは今でも時々聞いているくらいだ。
と言うわけで〝独学〝の厳しい道に突入したshing118少年は、
しょうがないので楽器屋に行って教本を探した。
今みたくいろいろあるわけではなかったが、
ある一冊の本に出会った。
坂元輝さんの教本だ。
これなら一人で出来る!と確信した僕は、
さっそく頑張って「枯葉」から取り組んだ。
またその本にはBASSラインも載っていたので
ついでにBASSも勉強した。
そんなこんなで一年間、独学は続いた。
学校側も一年経ってやっとお許しが出て
晴れて憧れの〝あの先生〝に習える事になったのだ!
長くなったので、この先はまた今度。
。
さて〝あの先生〝とは誰でしょう?(笑)
続く