ピアノ弾きへの道 vol.1
「ピアノ弾きへの道 vol 1」
子供の頃(今からウン十年前)
クラスにひとりかふたりは、ピアノが弾ける女の子がいた。
音楽の時間なんかに先生の代わりに歌の伴奏なんかしていた。
すごく憧れた。
羨ましかったなぁ。
当時、男の子はピアノなんか習っている子はいなかった。
なので僕も親に頼んでみたが却下だった。(T . T)
まあ、その後5年生になった頃、やっと習わせてもらったのだが、
ピアノなど買ってもらえず、電動ブーブーオルガンを買ってもらった。
念願かなって、さっそくワクワクして習いに行ったのだが、
最初に習ったのは〝バイエル〝だった。
僕がやりたかったのはタイガーズとかスパイダース、
なので一気に気持ちが萎えてしまった。
だが、せっかくオルガンも買ってもらったので
それなりには一生懸命練習はした。
そうこうするうちに〝ギター〝に出会った ! !
3千円也のクラシックギターだったけど
教本を手に入れて毎日練習した。
コードなるものを覚えれば覚えるほど、伴奏できる曲が増えていった。
当時はフォークが流行っていて、いろんな音楽雑誌が出ていた。
その中にチューリップの財津さんの記事があり、
「ギターが弾ければピアノは簡単!」と書いてあった。
その言葉を信じて音楽室のピアノに向かった。
すでにかなりの数のギターのコードを覚えていたので
それをちょっとづつピアノに置き換えていった。
と言うか6本の弦の音を一つづつピアノの鍵盤で探していった。
そんな事を一生懸命毎日やっていったら簡単なコードならピアノで弾ける様になった。
またその頃、五輪真弓さんの「少女」が流行っていた。メチャクチャカッコよかった。
なので、まずギターでコピーしてそれをピアノに移していった。
(あとでわかったのだが、あのピアノはキャロルキングが弾いていたのだ!!カッコいいわけだ!!)
また、その頃〝ペダル〝の使い方も自己流でマスターした。
みなさんは驚くと思うけど、ピアノは実はほとんどペダルで弾いていると言っていい。
もちろん鍵盤で弾いた音が鳴っているのだが、
音が伸びている箇所は、ほとんどペダルで伸ばしている。
なのでペダルが上手になればピアノは弾けるのだ。
と言うわけで、それなりに〝ピアノが弾ける少年〝になった。
高校に入ってギターは続けていたけれど、その頃〝衝撃的な出会い〝があった。
EL&P エマーソン、レイク アンド パーマ である。
まだバイエルもちゃんと終わってなかったのだが、
エマーソンにしびれてしまった。
寝ても覚めてもEL&Pばっかり聞いていた。
かといってコピーなど出来ないし、何も弾けないので
苦肉の索、黒鍵奏法を編み出した。
要するにピアノの黒い鍵盤ばっかを弾くのである。
弾き方によっては〝中華〝っぽくなってしまうが、いいのである。
うまく弾けばカッコよく聞こえるのである。
昼休みになると音楽室にいってグランドピアノに向かい
「〝黄河〝弾きます!!」とか言って黒鍵をそれらしく弾くのである。
弁当を食べに来ている女子たちが嫌ゃ〜な顔をして出て行ってしまうがいいのだ。
まぁ、そんな高校時代を過ごしたshing118少年は、
ついに東京に進出するのだが、長くなるので今日はこのへんで。
!