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スパイスカレーはおもしろい!

「スパイスカレーはおもしろい!」

むかし僕は、カレーと言えば〝ルー〝だと思っていた。

なので、いろんな市販のルーをやたらと混ぜていた。

また、〝隠し味〝とか言って、醤油やソース、ケチャップやバター、

果ては、だしの素やチョコなんかも入れて、全然〝隠し味〝では無くなっていた。

なので出来上がるカレーは、何だかカレーと言うよりも「ごちゃ混ぜゴテゴテカレーもどき」

といったヘンテコで不味いものだった。

でも何をやったら、本格的なカレー、お店のようなカレーになるのかがわからなかった。

それでも諦めず、いろいろ本を買いあさり、何年も勉強した結果、

美味しくて本格的な〝カレー〝の作り方がやっとわかってきた。

日本でカレーと言えば〝欧風カレー〝いわゆる小麦粉カレーをさす。

なぜかと言えばインド発祥のカレーがいったんイギリスに伝わり、

それから日本に伝わったため小麦粉カレーになったのである。

ホワイトソースとかの文化の影響だと思う。

またインドには〝カレー粉〝なるものは無い。

各家庭でいろいろなスパイスを独自に調合しているのだ。

だがイギリス人は、そのわずらわしさを避けるためカレー粉を発明した。

独自のブレンドであらかじめ混ぜてあるので使いやすいのだ。

という様にカレーは大きく分けて2種類ある事になる。

インドのスパイスと具材だけのちょっとしゃぶしゃぶなカレーと

イギリス経由の小麦粉とカレー粉のもっちりしたカレーである。

まあ、はっきり言って僕はどっちも好きなのだが、あえてここでは

本格インドカレーについて書いていこうと思う。

カレー粉だけではスパイシーとは言えないので、少し本格的なやり方を説明する。

まず最初に揃えるべきスパイスはズバリ〝クミン〝と〝コリアンダー〝だ。

もちろんシード。パウダーでも売ってあるが、ここではホールスパイスを用意したい。

まあ、クミンはそのまま使えるが、コリアンダーは結構デカくて食べにくいので

ミルなどで荒く砕くといい。

使い方としては、最初にフライパンに油とこれもスパイスの王様〝赤唐辛子〝を一本入れておいて熱し、

30秒ほどしたら火を弱めてクミンとコリアンダーを投入する。

ここで注意することは、クミンを焦がさずに香ばしく火を通すことだ。

じっくり炒めていくとバチバチと音がして、クミンからいい香りが漂ってくる。

このクミンこそ〝カレーをカレーらしくさせる〝スパイスだ。

その後、みじん切りしたニンニクやショウガを入れて炒め、

次にスライスした玉ねぎを入れ、あめ色になるまで炒め焼いて行くのだ。

その後、玉ねぎがあめ色になってきたら、完熟トマトやトマトピューレを投入。

水分が適度に飛んだら、ターメリックがあればここで投入して火を通す。

カレー粉でもいい。ここであまり火を通しすぎると風味が無くなってしまうので注意。

火を止めて、あとは好みのパウダースパイスを混ぜ入れる。

あとは好みのスープを用意する。

手抜きしたいならコンソメスープの素や鶏ガラスープの素でもいい。

それから牛や豚の肉に塩、胡椒、酒、小麦粉少々をまぶして焼き付けて

それをさっき作ったスープで好みの硬さになるまで煮込んでいく。

ここからは僕のやり方なのだが、このスープの中に野菜をジュースにして入れる。

トマト、キャベツ、セロリ、ニンジン、ジャガイモ‥‥。

好みの野菜でいい。入れれば入れるほど個性的なカレーになる。

例えば冬なら、かぼちゃやさつま芋なんかもなかなか美味しい。

それともう一つ、僕だけの隠し味、それは〝干し椎茸〝だ。

これを砕いて入れていく。これはなかなかいい仕事をしてくれる。

さて具材の煮込みが終わったら、そこにさっき作ったソースを入れて

味を見ながら塩を入れて完成。くれぐれも塩の入れすぎには注意。

さてこれで本格的なスパイスカレーが完成する。

パウダースパイスや、いわゆるカレー粉などは、風味を損なわないよう最後の工程で入れる。

ただターメリックだけは火を通す必要があるので注意する事。

ホールスパイス使いは奥が深いので、まだまだ勉強中である。

こんなんで美味しいカレーができる。ぜひ試してほしい。

それでは、また。

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