兄ちゃんが赤くなった
若い頃からいろんなバイトをした。
日通の引っ越しのバイト。
朝早く高田馬場の駅前に行って
手配師のおっさん達に振り分けられ
幌付きトラックの荷台にコンバットの様に乗せられ
どこかの現場に行く。
その際学生証や保険証を没収される。
逃亡を防ぐためか?
新宿の高層ビルの地下駐車場の深夜のバイト。
出入りの車両の受付が主な仕事だが
周りがおじいちゃんばかりだったな。
所長が巨人ファンで、巨人が勝つと夜食がでた。
(と言ってもインスタントラーメンなのだが‥)
なので真剣に応援した。( 阪神ファンなのに(T . T))
時給はなんと¥320だったと思う。
まあ、暇だからラジカセでコルトレーンを聴いてたな。
そのバイトで楽しかったのは
朝の見回りで乗り回すスーパーカブだった。
また朝丘めぐみさんに会えたのもいい思い出だ。
ところで拓郎。
小学5年の頃から大ファンだった。
ある印刷所で働いてた頃、
社長が言った。
「今日拓郎のお兄さんがくるよ。」
な、なんだって!
あの、赤くなった拓郎の兄ちゃんに会えるのか。
「兄ちゃんが赤くなった」と言う名曲があるのだ。
当時、バンド&印刷助手募集のアルバイトニュースで
勤めていた印刷所だった。
社長が昔プロのJAZZドラマーで
他にT.SAXのアルバイトもいて
昼休みには毎日セッションが当たり前だった。
それでワクワクして待ってたら
ハゲチャビンのおっさんが来た。
その人が拓郎の兄ちゃんだった。
かなりイメージは崩れたが、
それでも拓郎の実の兄ちゃんだ。
そしたら「お前ピアノならなんか弾け!」
と言われ枯葉かなんか弾いたら一言、
「下手くそ!!」
そう、兄ちゃんは学生の頃JAZZピアノ弾きだったのだ。
まあ、下手くそと言われ少し落ち込んだが、
その頃は本当に下手くそなのでいいのだ。
やっぱ兄ちゃんも拓郎に似ていて
口が悪いのだ。
ちゃんちゃん。
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