コードとスケールの蜜月な関係(5)ドミナントその3
誰も望んでないJAZZ理論だけど
やっぱり書きたいから書くよ。
ドミナントの性格、
それは響きが不安定だ!と言う事。
それを司る大事な音が
トライトーンの3rdと♭7thだ。
こいつらが安定した響きに解決したがるのだ。
この、トライトーンが解決することを
ドミナントモーションと言う。
んで、前に言った様に
ドミナントモーションによって
Keyが確立するのだ。
と言うことは、
それと同じトライトーンを持ってれば
同じ役割が出来ると言う事。
そんなものあるの???
実はあるのだ!
G7のトライトーンはシとファ
D♭7のトライトーンはファとド♭(=シ)
3rdと♭7thはと考えると反対だけど
どっちにしても減5度の不安定な音程なのだ。
同じなのだ。
この、「トライトーンが同じ」と言う関係を
ドミナントの代理コードと言う。
代わりが出来ると言う事。
Dm7 G7 CM7 いわゆるツーファイブワン
これのG7をD♭7に入れ替えて
Dm7 D♭7 CM7 としても
なんら機能的には変わらないのだ。
バイキンマンの代わりに
従兄弟の雑菌マン?が来ても
同じ役割が出来るのだ!
この代理コード、通常は「ウラ」とか
「ウラコード」と呼んでいる。
またG7をウラにした事で
Bass Line が半音下降になった。
レ→レ♭→ド
コレがカッコいい!
JAZZっぽい!
このウラコード、サイクルオブ5th
で考えると対角線にある。
が、面倒なのでコードで考えると良くわかる。
G7のコードトーンの中の
5thの音は「レ、D」
その半音下に「ウラ」はある。
なのでレの半音下はD♭、
D♭7が「ウラ」なのだ。
C7のウラはG♭7、逆も同じ。
と言うことはG♭7のウラはC7と言うこと。
表裏一体なのだ!
と言うことは12個あるドミナントも
ウラで考えれば6個だと言うこと。
さて長々とウラコードについて書いてきたが、
実はここからが本番、本当に言いたかった事はコレ。
リディアン♭7は、ウラコードから見ると
オルタードドミナント、
オルタードドミナントは、ウラから見ると
リディアン♭7になる!と言う法則だ。
G7のオルタードドミナントスケールは
そのままコードだけD♭7に変えると
リディアン♭7になっていると言う事。
この法則を覚えておけば
極端な話、G♭7のオルタードが分からなくても
C7のリディアン♭7が分かればいいのである。
同じ音なのである。
まぁ、もちろん両方ともちゃんと覚えるべきだが
なんたってスケールは莫大な量なのだ。
とっさに、こんな抜け道で切り抜けた事も
何度でもあるのだ。
さて誰も喜ばないJAZZ理論シリーズ、
次回は、いよいよコンディミ、
コンビネーションディミニッシュスケール
をやりますよ。
乞うご期待!(誰が!)
ちゃんちゃん。
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