コードとスケールの蜜月な関係(4)ドミナントその2
誰も喜ばないJAZZ理論だけど
今回も書きたいから書く事にするよ。
ドミナントは不安定、
だから音楽が楽しくなる。
犯人が悪い奴で癖があるほど
ものがたりはおもしろくなり
刑事の活躍が目立って
カッコよく見えるのだ。
なので、言い換えれば
ドミナントのおかげで
トニックがより安定して聞こえ
Keyがはっきりするのだ。
これを「Keyの確立」と言う。
G7のおかげでkey Cが
はっきりするのだ。
確立するのだ。
バイキンマンのお陰で
アンパンマンの存在意義が確立する。
バイキンマンが出て来ず
ドキンちゃんだけだと、
ちと物足りないし
アンパンマンだけでは
何も起こらない。
んで、そのドミナントの
不安定を司っているのが
トライトーン、3rdと♭7thだ。
G7で言えばシとファ、
減5度と言う不協和な音程が
不安定なのだ。
さて今回考えるのは
オルタードテンションスケール。
オルタードとは「変化した」と言う意味。
なので変化したテンションが
含まれるスケールと言う事。
まずG7の根音Rootはソ、
ドミナントの大事な音である
トライトーンはシとファ。
そこに変化したテンションを足す
♭9th、♯9th、♯11th、♭13th
ラ♭、 ラ♯、 ド♯、 ミ♭ 。
コレを並べれば
ソ ラ♭ ラ♯ シ ド♯ ミ♭ ファ ソ
Root ♭9th ♯9th 3rd ♯11th ♭13th ♭7th Root
5thのレが無いのは
♯11thと♭13thの間が
2度しかないから。
狭いから。
こうやって出来たスケールを
オルタードテンション、あるいは
オルタードドミナントと言う。
ここで素朴な疑問が
湧いてくる人がいるはず。
9thにはオルタードが2つあるのに
11thと13thにはなんで1個しかないの?
と言う疑問だ。
はい、G7でじっくり考えてみよう。
まず♭11th。
それってシだよ、3rdだよ。
んじゃ♯13thは、ファ。
こりゃどう見ても♭7thだ。
変化したらコードトーンに
なっちゃったのだ。
せっかく変化しても効果なしなのだ。
と言うように謎は解けた。
実は、20歳の頃のshing少年は
これに気づくのに半年も悩んだ。
泣( ; ; )
実際のオルタードの使い方はと言えば
実は、好きな時に
♭7thコードでバンバン使える。
最初は使いずらいが
慣れれば癖があって楽しい。
もちろんメロディーが
ナチュラルテンション系なら使えないが、
Ad-libでならOKなのだ。
さて、んでは最後に
アッパーストラクチャートライアドを
考えよう。
もちろんAvoid Noteはない。
G7の上に♭ⅡmのA♭m、
♭ⅢmであるB♭m、
♭ⅤであるD♭、♭ⅥであるE♭
っとコレだけある。
特にD♭とE♭は大好きだ。
コレらをAd-libやバッキングで
バンバン使っている。
まぁJAZZをやらない人には
お呼びでない内容となったけど
こんな知識も、役に立つ日は
きっとくるでしょう!(たぶんいつか)
次回はオルタードとリディアン♭7の
不思議な関係についてやります。
乞うご期待!!(誰が?)
ちゃんちゃん。
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