コードとスケールの蜜月な関係(2)ドリアン
誰が喜ぶのかまったくわからないけど
自分が書きたいから書く事にするよ。
今回は2回目、ドリアンを解説。
有名な曲はと言えば、
ツェッペリンの「ノークオーター」
コルトレーンの「インプレッション」。
あとは、いわゆる Ⅱm7 Ⅴ7 (ツーファイブ)の
Ⅱm7の箇所で使う。
例えばDm7ならDドリアン
レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ
Root 9th ♭3rd 11th 5th 13th ♭7th Root。
Dm7 のコードトーンは
レ ファ ラ ド、そこに
9th のミ、11th のソ、13th のシ
を加えればDドリアンが完成。
実は1990年頃まで
ドリアンのAvoid Note であった
13th のシの音は、Avoid では無くなったらしい。
今、読んでるバークリー系の本に書いてある。
理論は進化するのだ!!
言い換えれば、
人々の不協和音に対する免疫が緩むのだ。
余談だがsus4のサウンドの上部に
3rd が鳴ってるのも良くなったらしい。
これもバークリー系の本に載っていた。
確かに、よく聴くサウンドなのだ。
と言う事でDドリアンは
今日からAvoid 無しだよ。
まぁ、どうしてAvoid だったのか?
と言うと13th のシが伸びてしまうと
♭3rd であるファの音とで
トライトーンが出来てしまい
サブドミナントである Dm7 が
ドミナントの G7 のサウンドに
なってしまうためだった。
さて13th は後回しにして
残りのテンションを考えよう。
9th のミ と11th のソ、
前回やった様に11th はマイナーコードに合う
カッコいいテンションだ。
ここでアッパーストラクチャートライアド
(上に存在する3和音)を考えてみよう。
レ ファ ラ ド ミ ソ
まず目につくのがドミソのCだ。
それからラドミソのAm7.。
(厳密に言えば、これは4和音だが。)
この C や Am7 を Dm7 の上で
バンバン使うのだ。
アドリヴやバッキングで使うと
すこぶるカッコいい!!
また例えばDのベースの上で
Am7 を鳴らせば
ハービーの名曲「処女航海」の
あたまのサウンドになる。
コレはD7sus4(9)とも言える。
「ノークオーター」でジョンPジョーンズが弾く
バッキングやアドリヴがカッコいいのは
こう言うカラクリを、彼が理解して使っていたからだ。
さて13th だが、
こいつまで含めて考えるとなると
レ ファ ラ ド ミ ソ シ となる。
目につくのはミソシの Em、
ドミソシの CM7 だ。
まぁ、日本のほとんどの理論書では
13th は今だにAvoidであるので
僕も若干、使用には躊躇するのだが‥。
まぁ、毎日使って慣れていけばいいのかなぁ。
何年かかかりそうだな。
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