工夫と創造
どんな音でも出す
器用な人達がいた。
まずは横浜のH君。
ギターを弾きながら
歌も歌う。
そしてギターシンセも‥。
なのでエレピやストリングスなど
ギタリストが出さない音まで出してくる。
始めて演った時はめんくらった。
ピアノのパートも弾いちゃうからだ。
それまでピアノ弾きが居なかったので
ピアノまでコピーして弾いていたのだ!
それも゛ギター゛で!!
次に驚いたのは銀座でのトラ。
(トラとはエキストラの事。
誰かが休みたい時に代わりに行って弾く事。)
2,3回、そこにトラに行った。
現場に行ったらギターと歌、
そしてベースと歌の2人組が待っていた。
びっくりしたのは
演る曲すべてのカラオケがある事。
それもすべて自分達での打ち込みだ。
当時まだコンピュータでのDAW 環境は高額で、
というかコンピュータ自体も強烈に高かった。
なので彼らはMC-50を使っていた。
Shingも使っていた。
ただ当時のMCはメモリーが少ないので
2,3曲ごとにフロッピーを入れ替えて
読み込んでいた。
それを演奏しながらこなしていた。
MC-50はバンドエイドほどの液晶画面しかなく
打ち込みは画面よりも頭の中で構築していく。
その打ち込みだけでもキツいのに
まめだなぁ〜と横目で見ながら演奏してた。
CDで鳴っている音を
全部弾きたい気持ちはわかるが、
これでは脳がないと思う。
その場にいる楽器だけで
なんとでもなると思う。
ギター1本やピアノ1台だけでも
どんな世界も作れるはず。
なので、あっこちゃん(矢野顕子)などの
弾き語りは見ものだ。
CDでのアレンジをどう料理するのか?
上手い人達は、その日の現場で
やれるだけの事をやり
立派に結果を出している。
アマチュアに文句を言っても大人気ないが、
隅から隅まで完コピしている人達がいる。
自分達の味がない!
工夫がない!
何回演っても毎回同じ!
‥‥etc.
と言うことで
実はプロにもそういう人達がいた
っていうお話でした。
ちゃんちゃん。
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